pikan

陸前高田駅前に復興拠点として、工場と店舗の誘致が行われ、ピーナッツを加工する会社の拠点となることになった。設計プロポーザルが行われ、我々は参加した。

このプロポーザルの特殊な条件は2点あった。1)工場のレイアウトは基本計画で大方決まっている。2)設計を含む工期が短い。

この2点から、以下のポイントを最重要事項とした。1)工場のレイアウトは基本的に遵守すること。これは、設計時に工場内の動線や加工に関する協議を最小限とし、設計の手戻りをなくすためである。2)設計・工期を短縮するため、工場棟と店舗棟を分棟とすること。工場の架構計画と店舗の全体計画の整合を取る必要性をなくし、無関係に同時に設計ができる点が優れている。また、施工時には同時施工が可能となり、工期短縮への道筋がたつ点でも優れている。

店舗棟と工場棟の間にイベントストリートを作り、街全体の回遊路の一部として位置付けた。ストリートからの隣接する広場・海に向かう視線の抜けを考慮して、店舗の壁を斜めに振り計画した。

構造は工場棟を鉄骨造・店舗棟を木造と鉄骨造の混構造とした。木の柱と鉄骨の大梁で計画し、その仕口に取り合う部分にアーチ型の補強ブラケットを設け、これまでにない構造形式とした。